植物
黒法師がお逝きになって、鉢がひとつ空いた。 そして俺は、またスーパービバホームに100円バイキングを漁りに行った。 俺は植物を買う時、すでに育っているものも買うのだが、まだ幼く、しかも少し弱っているくらいの小さな植物を大きく育てることに生きがい…
かつて日本中を狂喜乱舞させたバブル景気。 その頃の俺はまだ小学生で、テレビでは大人の女の人たちがお立ち台でボディコンワンレンでジュリ扇をはためかせ、ジョン・ロビンソンのJames Brown is deadとかが流れまくっていた。 まだ少年だった俺は、大人にな…
ジャングルの地面を這いずり回り、ニョキニョキとツルを伸ばし続けるモンスター、モンステラ。 うちのモンステラも例外なく、明るい軒下でゆっくりと成長を続けている。 一枚、また一枚と葉を増やし、気根はどこからでも色々な太さで生え続ける。 こいつは一…
女王様。。。心からひれ伏したいと思えるほど美しいエアプランツ。それがキセログラフィカだろう。名前からしてカッコよすぎる。キセログラフィカ、と声に出して音にすると、そのカッコよさがより一層実感できる。 うちにはこの女王様が1人いらっしゃる。う…
ジャケ買い。 俺が学生の頃、CDを買う時には3枚に1枚くらいジャケ買いをしていた。 内容が分からなくても、ジャケットを見てカッコイイと思ったら、買う。 それは当たり外れのある行為なのだが、気に入ったCDに巡り会える可能性が増える、音楽の楽しみ方だっ…
半年ほど前に、スーパービバホームの多肉バイキングをじっと見ていたら、一つ、細く茶色い棒が刺さっているのが100円で売っていた。 棒の先端には僅かに生えている多肉質の葉っぱが二枚。棒の長さは3cmほどだっただろうか。もちろん名前など書いていない。 …
ああ、何ということだ。 ブログを始めて、植物ライフや躁鬱病のことをたくさん書いていこうと思ったのが3ヶ月くらい前のこと。 だが、ふと気づけばもう1ヶ月以上も更新してないではないか。 そう、俺は飽きっぽい。いや、飽きっぽいと書くと語弊があるが飽き…
植物には流行があるようで、ここ何年かはコウモリラン(ビカクシダ)が流行っている。 で、我が家でも例外なくコウモリランを育てている。 二つあるコウモリランは、もともと一つはプラ鉢に植えられていたもの(上の写真のもの)、もう一つは土が玉になって…
春先に嫁が植物を買ってきた。ほら、珍しいでしょ?と意気揚々と植物を見せてきた。花弁のように放射状に広がった多肉質の葉っぱ。その中央付近から細長い茎がヒョロヒョロ伸びて小さな花を着けている。そしてそいつは鉢植えではなく、エアプランツのように…
ここのところ梅雨だの台風だの、ベランダで植物を愛でる者にとっては厄介な日が続いていた。 ベランダに出るたびに、ビカクシダの胞子葉が吹き飛んでいたり、ミントがヘタっていたりアクシデントが多発していた。 3日ほど前にベランダのオリーブをふと眺める…
昨日、一昨日の風は強かった。強すぎた。 夜、帰宅すると俺はいつものようにベランダへ直行し、その日の植物の育ち具合を確認した。 パープルフラッシュはまた茂ったな、パキラの新芽が少し伸びたな、と順番に見ていくと、ボトルツリー(ブラキキトン)があ…
日本のプラントハンター、西畠清順さん。 俺はプラントハンターという職種に憧れる。まだ見ぬ植物を求めて世界中を駆け回るなんて、ロマンの塊じゃないか。その言葉を聞くだけで胸が躍る。 俺はめったに行かない銀座へと足を運んだ。 会場はそんなに広くない…
パキラは観葉植物の大定番。 俺はみんなが持っているものを毛嫌いしてしまう天の邪鬼タイプなのだが、同時に「基本」を理解している者は応用に強いとも思っている。ボタニカルライフを語る際に、「え、パキラ知らないの?」などとナメられてたら屈辱である。…
それから俺はこいつに荒治療をしてみようと思った。 きっとこいつは、10年近くもの間狭いところで鬱々と暮らし、いつの間にか花を咲かすことも忘れ、本来の素晴らしい肉体をも忘れてしまって「うつ状態」なのだ。うつ状態の時には性欲が減退する(俺はうつ状…
極楽鳥花。また名前でジャケ買いしてしまいそうな名前だ。 どうして植物の名前は、こうカッコいいのが多いのか。 今回はうちの極楽鳥花(ストレリチア)が大復活を遂げたので、その復活劇を書いてみようと思う。 (復活した極楽鳥花) うちの極楽鳥花は育て…
最近、俺は悶々としている。 一つはこの天気。今日も雨がしとしと振り続き、少し肌寒い。もう一つは、2週間くらい前に買ったバジルとキャットミントの苗を植え替えたいのに、今イチ植え替える鉢のアタリを付けられずにいることだ。 その悶々が、今日はモン…
葉っぱの中に葉っぱのデザイン。 日差しを浴びると茎が外へ開いて葉のオモテを見せ、夜になると閉じて葉のウラを見せる。 葉のオモテはグリーン、ウラはパープル。 そんな二面性いっぱいの植物、それがカラテア一派だ。 我が家ではカラテア一派のマコヤナを…
まずは現在のフィロデンドロン・セロームをご覧いただきたい。 これが我が家に1年ほど君臨しているフィロデンドロン・セローム(以下セローム)である。 セロームをご存知の方はこの写真を見てこう思うだろう。 「ひどい、むごすぎる」と。 通常セロームは親…
そして今日。 俺は今日、体調があまり良くなく、せっかくおとといから会社に行けたのに今日は朝から体が異常に重たく、会社を休んでいた。 ソファに横になりながら何気なくベランダに目をやると、最近視線を捉えていなかったシルクジャスミンに目が止まった…
この別れを胸に秘めながら半年が過ぎた頃、ある日俺は近所の100均にいた。 何気なく店内を徘徊していると、衝撃の光景を目の当たりにした。 なんとシルクジャスミンが売っているではないか!しかも100均に。 まだ苗なので背丈こそほんの5センチほどだが、小…
まさか最初に記事にするのが、シルクジャスミンになるとは思わなかった。 我が家には現在30種くらいの植物がいるが、シルクジャスミンはその軍団の中でも一軍にしていないからである。 シルクジャスミンには3年くらい前、植物に目覚め出した頃に白金のビオト…