人間、見た目がほぼすべて
海と山に囲まれた環境へ引っ越しを考えだしてから、俺は毎週末、葉山や辻堂へ行っている。
平日は少しずつだが出社時間も早まって(それでもやっと13時出社…)、週末に海や山に囲まれながらたっぷり陽射しを浴びて日に焼けるという、かなりリア充な健康的な暮らしをしている。
そう、今年はいつにも増して日焼けが激しい。
赤黒く焼けて、髪もかなり短く切っているので三ヶ月くらい前の休職したころに比べるとまるで別人になっている。
実は、この見た目の変化はある程度わざとやっている。
うつ状態が激しい時は、風呂もろくに入らないし、ずっとパジャマを着て部屋に篭もり、髪ももちろんセットしない。運動もしないので痩せている。
そうすると、たまに鏡で自身の姿を見た時に、視覚的なショックを受ける。自分で自分があまりにも病的であることを実感して、さらにテンションが落ちるのだ。
この自爆テロのような負のサイクルを脱するために、外出が出来る程度に体調が回復したら、俺はなるべく自分の見た目を変えるようにする。
人間、見た目だけで判断するなと言うが、俺はそうは思わない。
見た目にはその人のほとんどが出ていると思う。
服装、髪型、表情、仕草、顔色、歩き方など。
立ち振舞はその人となりをあらわしている。
その自己改造計画、いや「見た目から始まるメンタル改造計画」の結果が今出ている。
まだ体調が万全ではないが、傍目からはどう見ても健康なリア充である。
鏡で自分を見た時のショックもない。むしろあまりに活き活きとして見えるのでそっちの意味でびっくりする。
そういうわけで、今年は極力炎天下で過ごそうと思っている。