いい塩梅、人生初めての梅干しづくり
今回は植物からやや脱線。
俺は食べ物の中でベスト3に入るくらい梅干しが大好きだ。
それも、はちみつはNG、原材料、梅、塩、以上。みたいな。
塩分濃度の高い、昔ながらのやつ。
で、この6月に人生で初めて自分で梅干しを漬けてみた。
作るのはなんだか面倒くさそうだなと思って調べてみると、想像以上に簡単だった。
というか、梅に塩を振るだけ。
こんなに簡単な作り方は、ちょっと他に考えつかない。
世界で一番簡単な保存食なんじゃないだろうか。
俺は2kgの梅と、それに必要な粗塩をスーパーで買い、ついでに保存用の瓶(よく梅酒を入れておく赤い蓋のやつ)と干す用のざるも買ってみた。
早速梅に粗塩をまぶしていったのだが、どうも瓶に入りきらない。
ちゃんと瓶の大きさも調べて買ったのに・・・
ネットの情報はアテにならんな、と思いながら無理やり梅と粗塩をパンパンに詰め込んで、とりあえずその日は寝た。
次の日、起きてすぐに瓶を見に行くと、塩で真っ白になった瓶はその様子をまったく変えず、冷蔵庫の上に鎮座していた。
俺はその場でしばらくその様子を見ていたのだが、どうも色々な「梅干し漬けました!」みたいな写真の記憶と照合しても、うちの瓶は白すぎる。梅は見えず、塩が瓶に入っているだけに見える。
念のため、ネットでまた梅干しの作り方を調べてみた。
完熟梅2kg、粗塩400g、5リットル瓶、、、フムフム、昨日見た情報とまったく同じだ。
そうだろ?やっぱり間違って・・・・え?・・・!!!!
俺は梅雨だというのに一瞬にして冷や汗でびっしょりになった。恐怖でドクンと心臓が高鳴る。
粗塩400g?
俺は間違えて4kgの粗塩を瓶に突っ込んでいた。
梅2kgに塩4kg、瓶は5リットル。1kg多い。そりゃあ入りきらないに決まっている。
俺は大急ぎで瓶から塩と梅を取り出し、梅を漬け直した。
1日で気づいてよかった。
梅酢が出てから気づいていたら、取り返しのつかない状況に追い込まれただろう。
それから梅は順調に梅酢を生成し、すぐにたっぷりと注出された梅酢に漬かり、先日の猛暑の中、3日3晩ベランダに干して、見事に梅干しは完成した。
しょっぱさもちょうどいい。
まさに、いい塩梅というやつ。
あとは熟成させて好きなタイミングで食べるだけだ。
これから俺は、大好きな梅干しを一生自力で作り続けるだろう。
大好きな食べ物を自分で最高の状態で作れることの幸せさといったら堪らない。
とりあえず家族におすそ分けと言いながら自慢しに行こうと思っている。